【スマートホーム業界の変革!新規格「Matter(マター)」とは?】
「Matter(マター)」はスマートホーム業界で話題になっている共通規格です。この規格は、Amazon、Apple、Google、Zigbee Allianceなど、業界で最も有力な4つの企業が共同で開発しています。そして、初めての仕様が発表されたことで、より具体的にその姿が明らかになりました。
従来のスマートホーム製品は、それぞれが独自の規格を持っており、互換性がないという問題がありました。たとえば、Amazonのスマートスピーカー「Echo」、Googleの音声アシスタント「Googleアシスタント」、Appleのスマートスピーカー「HomePod」など、それぞれのデバイスは連携ができないことがありました。また、スマートホーム製品も同様で、異なるメーカーの製品同士が連携できないことが多々ありました。
そこで、Matterはこの問題を解決するために制定された規格で、これによりスマートホーム製品は、異なるメーカーの製品でも互換性を持つようになるとされています。この規格は、Wi-Fi、Bluetooth、Zigbeeなどの異なる通信規格に対応し、デバイス間の連携を実現することができます。
Matterは、デバイス間の連携に加え、音声アシスタントやスマートフォンによる操作にも対応しています。たとえば、Matterに対応しているスマートスピーカーで音楽を再生する場合、Amazonのスマートスピーカー、Googleの音声アシスタント、Appleのスマートスピーカーといった異なるメーカーのスピーカーでも、同じ音声で操作することができるとされています。
そんなMatterの登場により、スマートホーム業界は大きく変革されることが期待されています。これまでの独自規格であったスマートホーム製品が、異なるメーカーの製品同士でも共通言語で通じるようになるため、より利便性が向上することが期待されます。
また、製品の購入にあたり、Matterに対応したメーカーの製品を選ぶことで、その製品が他のMatter製品とあらかじめ互換性があることがわかります。これにより、消費者は製品選びの際に互換性についての心配をすることがなくなるというメリットもあります。
ただし、製品によってはアップデートが必要な場合もあるため、これまで通り製品選びをする場面もあるかもしれません。しかし、Matterによって、よりスマートな暮らしを実現するための新たな一歩が踏み出されることは間違いありません。